亡国のイージス:福井晴敏

ここ2ヶ月の読書ブームのきっかけになった作品、題名と作者の名前はおぼろげに聞いてはいたけれど特に読もうとは思ってなかったのだけれど、樋口眞嗣監督がこれを原作にして映画撮ろうとしたら長すぎるのでもっと短いのを、とされたらもっと長い「終戦のローレライ」が出来た、という逸話を聞いて興味が湧いた次第。
 で読んでみたらもう面白い面白い、冒頭の主人公たちの人となりの掘り下げはもとより、戦闘シーンでのくどいぐらいの状況説明・武器解説や構造解説が異常にわかりやすい、今まで自分が好きで蓄えてきた軍事知識が「初めて役に立った瞬間」ではないかと思えるぐらいにわかりやすい、多分これは作者のテクニックなのだろうと後で気づくのだけれど。