月に繭 地には果実(∀ガンダム):福井晴敏

終戦のロ−レライ」は高くて買えない(上下巻で3500円!)ので福井晴敏欠乏症を埋めるべく古本屋を探し回ってようやく入手、アニメのほうはなんとなく一通り見ただけなので、昼は職場で仕事の合間に本書を読み、夜帰宅してからアニメを見るという生活をしてみた、前半は富野カントクのプロットに忠実に進んでいくけれど後半の「福井解釈」は壮絶、この辺りはやはりこの人は私のような30代後半のオタクと同じ物を見、考えてきたんではないかと思わせる展開でラストの締めかたもわりとすんなり納得がいく。これがアニメ∀ガンダム安彦良和をして「傑作」と言わしめたのもうなずけるほどの出来(みんな良いほとんど生き残る)なのだけど「理解できるけど納得できない」ラストの締めの切なさは2日ほどのた打ち回れるほど。